サーフィンの聖地 – Trestles(トラッセルズ)を紹介!

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はじめに

カリフォルニア南部 – サンクレメンテに位置するトラッセルズ(Trestles)は、世界的にも有名なサーフスポットであり、サーファーなら一度は耳にしたことがある場所だろう。私自身、ロサンゼルスに住んでいた3年間、何度となく通ったスポットであり、シアトルに移り住んだ今でも、南カリフォルニアを訪れる際には必ず立ち寄るようにしている。

当時はサーフィンに多くの時間を割けなかったことに加え、ハンティントンビーチやボルサチカ、カウンティーラインといったポイントのほうが近かったため、訪れる頻度は2〜3ヶ月に一度程度だった。しかし、炸裂したときの波のクオリティは群を抜いており、行くたびに「やっぱりここは特別な場所だ」と実感させられた。 風が合えば、ガラスのように滑らかなフェイスが果てしなく続き、張りのあるフェイスが延々と続く感じは、他のビーチブレイクではなかなか味わえないものだった。

トラッセルズは総じてレベルの高い波が立ち、プロサーファーも多く訪れる場所だが、その中でもLower Trestles(Lowers)は、CTサーファーも集うハイパフォーマンスウェーブとして知られている。 目の前で繰り広げられるライディングを見ていると、波のクオリティやサーファーのレベルの高さは一目瞭然だった。ずっと入りたいとは思っていたものの、あまりのメンツの濃さに気後れし、結局ポイントの前まで行っては踵を返す──そんなことを何度か繰り返し、Lowersには一度も入らないままカリフォルニアから引っ越してしまった。

しかし、最近再びトラッセルズを訪れる機会があり、天気が悪かったこともあってLowersにはほとんど人が入っていなかった。これを逃す手はないと、連日入水。数年越しではあるが、ついにトラッセルズの主要なポイントすべてを経験することができた。

そんな背景もあり、今回は私なりにトラッセルズの各ポイント(Cottons、Upper Trestles、Lower Trestles、Middles、Church)の特徴や魅力を紹介していこうと思う。


トラッセルズのサーフスポット

Cottons(コットンズ) – トラッセルズ最北端のファンウェーブ

トラッセルズの中でも最も北に位置するCottons(コットンズ)は、やや厚めのロングライドが可能なファンウェーブが特徴のポイント。他のトラッセルズのブレイクとは異なり、波がビーチからやや沖合でブレイクし、長く伸びるレフトが魅力

Cottonsの波は、通常はややソフトでマッシーなことが多いが、ウネリの向きと潮のコンディション次第で化ける。レフトがメインだが、ショートながらもアクションを入れられるライトも存在する。

LowersやUppersよりもラインナップは優しめなことが多いが、時折とても上手いセット狙いのローカルの年配の方を見かける。

普段は穏やかだが、コンディション次第でハイパフォーマンスウェーブに変わることもある。ロングボードやミッドレングス向けの波質だが、ショートボードでも楽しめる日もあり、Lowersの激戦を避けつつ、クオリティの高い波を求める人には良い選択肢となるだろう。


Upper Trestles(アッパー・トラッセルズ)– ハイパフォーマンスライトハンダー

Upper Trestles (通称 Uppers)は、トラッセルズの中でもレギュラーブレイクがメインのポイント。Lowersほどの注目度はないかもしれないが、波のクオリティは非常に高く、コンディションが整えばウォールが延々と出てくる早めのファンウェーブとなる。

南ウネリ(SW)・西ウネリ(W)・北西ウネリ(NW)すべてに反応するが、特に南ウネリがベスト。バレルになることは少ないが、カービングやフローのあるサーフィンをするには最適な波。

Lowersに比べるとやや人は少なめだが、決して空いているわけではない。特にLowersが超混雑しているときは、Uppersに流れてくるサーファーが増えるため、結果的にピークが混雑することもある。また、Uppersは風波にも良く反応するので、Lowersが微妙な日でもコンディションを保っている時も全然ある。

なお、Lowersほど「プロばかり」という雰囲気はないが、それでもレベルの高いサーファーが多い。ピークでは激しい波の取り合いになることもあるが、初中級者でも端の方で十分に楽しめる。個人的にはトラッセルズで一番好きなポイント。


Lower Trestles(ローアー・トラッセルズ) – 世界屈指のハイパフォーマンスウェーブ

Lower Trestles(通称Lowers)は、カリフォルニアを代表するハイパフォーマンスウェーブであり、トラッセルズの中でも最も有名なポイントだ。波のクオリティはワールドクラスで、風が合えばガラスのようにスムーズなフェイスが広がり、サーファーのスキルを最大限に引き出してくれる。CTサーファーが頻繁に練習に訪れるほどのブレイクであり、波を取るのは決して簡単ではないが、入るだけでも価値のあるスポットだろう。

Lowersの最大の特徴は、完璧なAフレームの波がブレイクすることにある。左右どちらにも割れるが、特にライト(レギュラー)のブレイクが人気で、スピードに乗ったロングウォールが広がる。フェイスが広くスムーズなため、カービングやパワフルなターンが存分に楽しめるだけでなく、波のサイズが上がればエアーやバレルも狙えるセクションが生まれる。南ウネリがベストだが、西ウネリや北西ウネリにも反応し、常に一定のクオリティを保つのもLowersの魅力の一つだ。

ただし、Lowersの最大の難点は、その異常なまでの混雑にある。カリフォルニアでもトップクラスの波を求めて、サンクレメンテのローカルはもちろん、国内外のプロサーファーやトップアマチュアが集まり、ラインナップは常にハイレベルなサーファーで埋め尽くされる。特に南ウネリが入ると、朝一から日没まで波取りの戦場と化し、ピークの波は激しい競争が繰り広げられる。Lowersのセットはほぼ例外なく上級者に取られるため、中級者がピークで波を取るのは相当な実力とメンタルが必要になるだろう。ただ、セットを外したミドルサイズの波ならチャンスがあることもあり、ピークで戦えない場合は無理に競り合わず、少し端の方で波を待つのも一つの方法だ。

Lowersに入るなら、波を取るのがどれほど難しいかを理解した上で挑むべきだと思う。ここは波のクオリティの高さと同じくらい、サーファーのレベルも桁違いに高い。ピークにいるのはプロサーファーやローカルのベテランがほとんどで、波取りのルールやラインナップの秩序が自然と形成されている。トラッセルズ全体としてオープンな雰囲気はあるものの、Lowersでは「ある程度の腕前があること」が暗黙の前提になっているため、横取りや無理なドロップインは絶対に避けるべきだ。特にレベルの高いサーファーが集まる日には、ラインナップの空気をしっかり読んで行動することが大切になる。

Lowersは、決して簡単に入れる場所ではないが、そのパーフェクトな波の魅力は、他のポイントでは味わえない特別なものがある。世界中のサーファーが憧れるこの波を目の前にすると、例え一本も乗れなかったとしても、それだけで価値のある経験になると思う。


Middles(ミドルズ)– トラッセルズの穴場的ブレイク

Middles(ミドルズ)は、Lower Trestles(Lowers)のすぐ隣に位置するポイントで、トラッセルズの中では比較的知名度が低い。しかし、その分混雑が緩和されることが多く、Lowersほどのプレッシャーなく波を楽しめるのが魅力だ。

Middlesの波は、LowersほどパーフェクトなAフレームではなく、ややバラつきのあるピークから厚めにブレイクすることが多い。そのため、ショートボードだけでなく、ミッドレングスやフィッシュ、ロングボードなど様々なボードがラインナップに並ぶ。波がまとまらない日は、ピークの位置が定まりにくく、狙いを定めるのが難しいこともあるが、サイズがしっかりある日にはLowersほどのパワーはないものの、ロングウォールを楽しめるファンウェーブに変わる

Lowersの混雑を避けたいサーファーが流れてくることもあり、ラインナップにはレベルの高いサーファーもいるが、Lowersほど熾烈な波の取り合いにはなりにくい。ピークがいくつか散らばっているため、うまくポジションを見極めれば、比較的ゆったりと波を楽しむことができるだろう。とはいえ、セットの波はやはりLowersに比べると不安定で、当たり外れが大きいポイントでもある。

Middlesは、Lowersほどの波のクオリティはないものの、混雑を避けつつトラッセルズ特有の波を楽しみたいときには良い選択肢になるポイントだ。ピークが不安定で、狙いを定めるのが難しい日もあるが、その分ラインナップの雰囲気は比較的穏やかで、Lowersでの激しい競争に疲れたときにふらっと入るにはちょうどいいかもしれない。


Church(チャーチ)

Church(チャーチ)は、トラッセルズの最南端に位置するポイントで、Lowersのすぐ南側にあるものの、その雰囲気はまるで別世界。トラッセルズの他のポイントと比べてロングボードやミッドレングス向けの波が多く、全体的にリラックスしたムードが漂う。

Churchの波は、LowersやUppersほどのパワーやクリティカルなセクションは少ないが、その分、メローでロングライドできる波が特徴。レギュラーがメインのブレイクとなるが、潮のコンディションやウネリの向きによっては、左右どちらも楽しめることがある。波が小さい日でも形が整いやすく、ロングボードやミッドレングスでのんびりサーフィンするには最適なポイントだ。

Lowersの戦場のようなラインナップとは違い、Churchは全体的に穏やかでフレンドリーな雰囲気。もちろん、混雑することもあるが、ピークが散らばるため、Lowersのようにセットの波を奪い合うような激しさは基本的にはない。とはいえ、サイズが上がればしっかりとしたフェイスが現れ、ショートボーダーでも存分に楽しめる波になる。

日本人サーファーに人気があるポイントでもあり、Churchのラインナップでは日本語が聞こえることも珍しくない。実際、自分の周りにもChurchを好む日本人サーファーが多く、板の種類に関係なく、このポイントをトラッセルズのメインスポットとして楽しんでいる人も多い。

アクセスも良く、トラッセルズの駐車場から歩いて南へ進むか、San Onofre State Beachの駐車場を利用する方法がある。San Onofre側からアクセスする場合は、有料駐車場ではあるものの、ポイントまでの距離が短いため、楽にエントリーできるのが魅力。

さらに、毎年秋には日本人向けのサーフィン大会が開催されており、日本人サーファーにとっては特に馴染みのあるポイントでもある(大会情報はこちら)。私自身、大会に出場するようなレベルではないが、それでも参加したことがあり、長年オーガナイザーを務めるMasaki Kobayashiさんたちの温かいサポートのおかげで、とても楽しい経験ができた。

LowersやUppersのハードなラインナップに疲れたときにもぴったりで、熾烈な波取り合戦を避けて、落ち着いた雰囲気の中で波に乗りたいときには最高のスポットだろう。

行き方

トラッセルズへ行くには、基本的に車でのアクセスが必要となる。サンディエゴ・フリーウェイ(I-5)を利用し、Cristianitos Rdで降りるのが一般的なルート。出口を出たら、ハンバーガーショップCarl’s Jr.の隣にあるState Parkの駐車場を目指そう。

State Parkの駐車場は有料(1日約15ドル、California State Park Pass利用可)だが、目の前の道路には無料で路上駐車できることも多い。特に平日は比較的スペースが空いていることが多く、運が良ければすぐに駐車可能だ。休日は混み合うが、少し待っていれば空きが出ることが多いため、駐車場代を節約したい場合は、まずは路上駐車のスペースをチェックするのがおすすめ

駐車場からポイントまでは徒歩移動が必要となるが、自転車やスケートボードを使ってアクセスするローカルも多い。特にLowersまでは歩いて20分ほどかかるため、できるだけ荷物を軽くし、移動しやすいスタイルで向かうと良いだろう。

また、San Onofre State Beachの駐車場を利用する方法もある。 San Onofre側からアクセスする場合は、必ず有料駐車場(1日約15ドル程度、California State Park Pass利用可)を利用する必要があるが、ポイントまでの距離が短く、特にChurchやMiddlesへのアクセスが楽なのが利点。駐車場から海沿いを歩けば、Lowersにも行くことができる。State Park側と比べると、波チェックがしやすく、徒歩の負担も軽いので、ロングセッションを予定している場合や、Churchをメインに狙う人にはSan Onofre側の駐車場も良い選択肢になるだろう。


まとめ

トラッセルズは、まさにカリフォルニアを象徴するサーフスポット。パーフェクトなAフレームが割れるLowers、スピーディーなウォールが広がるUppers、のんびりロングライドできるChurch、それぞれのポイントに個性があり、どんなスタイルのサーファーにも「ここだ」と思える波がある。

炸裂したときのLowersの波は、どこまでも完璧で、まるでサーフムービーの中に飛び込んだかのような感覚にさせてくれる。しかし、そこには世界トップレベルのサーファーたちが集まり、波を手に入れるのは簡単ではない。でも、あの波のフェイスに立てたときの喜びは、どんなに苦労しても味わう価値がある。

ここには、ただ波を求めるだけではなく、サーフィンそのものを深く楽しむための多くが揃っているように感じる。トラッセルズに立ち、朝の静けさの中で最初のセットが押し寄せるのを待つ瞬間、目の前に広がるラインナップの空気を感じると、「ああ、やっぱりここは特別な場所だ」と心の底から思う。

在米6年目あたりのエンジニア&サーファー。主にサーフィンとプログラミング情報の発信をします。

ハンティントンビーチによくいましたがシアトルに引っ越してポイント開拓中。

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